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 中央美術学院 山水画室 太行山写生旅行


北京中央美術学院の賈又福教授の山水画室では、
中国華北の代表的な山岳群の一つ、
太行山脈の写生を重視してきました
太行山は中国の水墨山水画のはじまりと頂点にある重要な画家、
荊浩や范寛のイメージの源となった雄大な山です
今年秋の写生旅行として
まず2週間行われる太行山の写生に参加しました
(以下、日誌のメモを写したため“ですます”調にしていません)

9月16日(日) 出発 水墨画の写生ための用具
  17日(月) 嶂石巌散策─蛇岩など
  18日(火) 塔の岩の写生 王一明
  19日(水) 水墨技法─積墨法のし方   
  20日(木) 《淮泉寺記》        
  21日(金) 嶂石巌散策─大王台     
  22日(土) 峰廻路転写生1日目─秦お爺さんと黒   
  23日(日)       2日目─小虫が大発生    
  24日(月)       3日目─嶂石巌路起伏多   
  25日(火)       4日目─嶂石巌の音     
  26日(水)       5日目─蝋燭の明かり、深い闇
  27日(木)       6日目─客人        
  28日(金)       7日目─写生結束      
  29日(土) 懸崖の箱庭─凍凌背
  30日(日) 帰路



9月16日(日)  出発 水墨画の写生ための用具

手前の黄色い建物が九峰楼酒家 10:00北京西站集合(美院新校舎留学生楼からタクシー42元)
11:03北京西站発(火車)
13:40石家荘站着
14:10石家荘発(チャーターしたミニバス)
17:00嶂石巌 九峰楼酒家着

参加したのは若い劉榮老師(老師は先生の意)以下、次の24名の同学たち

孫小東(河北、班長)
黄学峰、張建華(吉林、東北師範大学)、于(山東、横浜在住)
萬徳銀(重慶)、高巍(北京)、李永平(温州)
閔先瑞(山東、安徽画院)、王永亮(安徽)、李一冉(河南)、劉天鵬(河北)
趙慶(南京)、廬亮
王一明(遼寧)、荒井雄三(日本)
呉旭東(安徽)、陳培榮(寧夏)
以下6名は女性
碼爾賽拉(チリ)、関郁子(日本)、孔藍(山東)
朴建孩(韓国)、朴潤煕(韓国)、趙善暎(韓国)

今年の山水画室は、日本人留学生の関さんを除くと中国人本科生はゼロ 他は画家や大学の美術教授など含め、年齢さまざまな中国人16名の碩士研究生班(大学院修了資格試験の準備班)と留学生6名の進修生(1年更新の学生)

部屋割りは、はやく入った者から表のベランダのあるシャワートイレなしの3ないし4人部屋に入る 私は後の部屋、王一明と同室に 結果は後の方が、あまりきれいではないとはいえシャワートイレ付きの2人部屋でlucky

水墨画写生に持っていったもの
(個人の好みがありますのであくまでご参考に)

 水墨画の道具
  • 筆:大中小の蘭竹3本(安徽省涇(けい)県のものを使用 3本30元ほど)+予備の筆
  • 筆巻
  • 墨:墨汁少々(“一得閣”という中国北京のメーカーの小瓶 1日あたり数滴使用したのみ)
  • 調合皿(好みのもの 墨と中墨、淡墨を作る2つしきりがあればよい)
  • 水入れ(金属生のマグカップを使用 把手に筆を休ませれば筆が転がらない 夜はこれでお茶を飲む)
  • 水(現地調達 使用済みのペットボトルに入れ、半分は万一に備え残して使う)
  • 写生帳(今回は日本製の葉書絵用のものを使用)
  • 折畳み椅子
  • デイパック(上記の道具などを入れ写生時に山に登ったりするため)
  • 画板
  • 毛氈(画板に合う小ささ)
  • クリップ4個(紙と毛氈を風に飛ばされないよう画板にしっかり固定するため)
  • 紙:浄皮紙全紙数枚(積墨に耐える紙 画板の大きさに合わせあらかじめ切ってもよい)
  • 紙筒(今回はプラスチック製の大筒)

 生活用具
  • 衣類(フード付き外衣、セーター、下着靴下の替着、寝巻)
  • 洗面用具(歯ブラシ歯磨き粉、石鹸、シャンプー、髭剃り、櫛、鏡、日焼け乾燥用クリーム けっこう日焼けした)
  • タオル2枚
  • ゴム草履(部屋の中にいる時やシャワーの時に使用)
  • トイレットペーパー4巻ほど(山あいの旅舎に備えなし)
  • 雨傘
  • 薬(風邪薬、胃腸薬 今回風邪をひいた者が多少いた)
  • 日除帽子(手拭いで代用 今回は天気の悪い日が多く使う機会なし)

 7つ道具の類
  • 万能ナイフ
  • デジタルカメラ
  • 懐中電灯(小型のもの 停電時威力を発揮)
  • 予備電池
  • 単眼鏡(望遠から近距離まで拡大できるもの 地質の細部を見る時など便利)
  • 目覚し時計
  • ノート(この日誌をつけた) ボールペン
  • 埍(けん 土笛の一種)

  • 以上を入れるバッグパック(画板、紙筒は別)
  • 中国元 数百元(約1万円相当)
  • 身分証明書(居留証、学生証)

明日に備え今夜はゆっくり休み 


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 北京信息   2001.10.2写 

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