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 仕女画の流れ 管平湖の画

清時代後期の仕女画
仕女画 美人の典型としての宮廷女性を描く
清中期まで 類型性 女性を花鳥と同じに見る封建的人間観
 顧見龍1606-1687後 人物図冊10開 紙本墨画金泥着彩 29×17cm
 顔は類型化、クールな印象 見龍は曾鯨波臣画派の宮廷画家、金門画史の称
清中期以降の新傾向 個性表現 江南女流の台頭(袁枚の詩の結社など)を背景
 李公麟流の伝統線描派:白描仕女図(背景なし) 余集(秋室)、改琦、湯禄名
 ツ寿平流を汲む色彩派:補景仕女図(背景あり) 顧洛(西梅)、費丹旭、姜壎
  (米沢嘉圃「中国の美人画」1953年『米沢嘉圃美術史論集上』)

改琦 1774-1829
[生涯]
字伯蘊、号香白、又号七薌、晩号玉壺外史。祖先は新疆人、後北京に移る。祖父の代に武職官につき松江(上海)に住み、改琦生。(『伏廬書画録』は卒年を1828)
幼時から聰明で詩画をたしなみ、成人後はとりわけ仕女画に名をなす。
[作品]
詩詞:『玉壺山人集』『玉壺山房詞選』
書画:書法に工み。画は、明仇英などの仕女画の伝統に学ぶ。纖細で清痩文雅な容姿を、飄逸簡適な線描で造型、当時の文人に賞賛された。
仇英、唐寅に倣う山水、ツ寿平に倣う花草、蘭竹も善くした。
秦祖永の評“落墨潔浄、設色妍雅”『桐陰論画』妙品
《玄機詩意図》軸 北京故宮博物院 唐代女道士、詩人魚玄機の文雅な姿
《玉魚生像》軸 北京故宮博物院 銭東禅定の肖像画、衣紋、周囲の老樹に意
《西溪図》 上海博物院
《美人図》軸 絹著 滋賀観峰館
松蔭調弦図 1819年《松蔭調弦図》軸 絹著(2002年香港蘇富比拍売4万7200元)
1824年《天女図》軸 絹著 京都富岡家 汪鴻合作 郭題 晩年円熟の作
《書画冊》十冊24開 1990年香港拍売5万元
《仿陳洪綬人物図》軸 絹著(1991年紐約蘇富比拍売11000美元)
1816年版画《紅楼夢図詠》下図 清朝病態美の女性像の典型として流行
孫の改簣も家学を伝え仕女画をよくした。

費丹旭 1801-50
[生涯]
字子苕、号曉楼、又号環溪生、烏程(浙江省呉興)人。山水画に長じた父費トの家学を継承。初め上海に住み、次いで蘇州に移る。32歳以降杭州で売画の生活。
[作品]
仕女画、肖像画に工み。王翬、惲寿平に倣う山水も善くする。舞台装置として背景に瀟洒な山水を配し(補景仕女図)、清末の繊細で憂愁にみちた柳腰の病態美人画の一典型を創造、近代仕女画、民間年画に大きな影響を残した。
憂愁の気に包まれた夢幻的な山水美人画は、東洋のワトー
秦祖永の評“一種瀟灑の致、頗る自然を極む”『桐陰論画』
肖像画は“鏡の影を取る如く,精神酷だ肖る”『墨林今話続篇』の評。
仕女撫琴図 1834年《仕女撫琴図》軸 紙本墨画淡彩
1837年新秋《美人図》軸 国華701
1839年《懺綺図巻》 紙本墨画淡彩 北京故宮博物院 姚燮像の背景に満月の夢幻的な場面
《十二金釵図》冊 北京故宮博物院 紅楼夢十二金釵の肖像
1848年《春思図扇面》 
1848年《月宮仕女図扇面》 
1848年《倚窓美人図扇面》 金箋著色 東京細川家 
《果園感旧図卷》 浙江省博物館 後期の肖像画
秋風 扇図 《秋風扇図》軸 紙本墨画 上海博物館 写意的な白描 管平湖が湖社時代に倣う
弟の費丹成、子の費以耕(字余伯)、費以群などが家業を継承した。
詩文:『依旧草堂遺稿』


中華民国時代の仕女画

管平 1897-1967
[生涯]
名平、字吉安、仲康、号平湖、自称門外漢。呉県(蘇州)人。古琴家。画家。
画は、人物画とりわけ仕女画に工み、改琦の法と費丹旭の山水美人画の法を得る。
1897年2月2日清末の宮廷画家管念慈の子として生。幼時から芸術を酷愛。
1909年13歳 葉詩夢から琴を学ぶ。父卒。
1912年16歳“九嶷琴社”に参加、楊宗稷から琴を学ぶ
この頃、金城から画を学び、工筆の人物、花卉に長じた。筆法は秀麗、法に拘泥しなかった。“湖社”画会の一員。後に北平京華美術専科学校で教えた。
1927年31歳 故郷の蘇州を重ねて訪れ、西郊天平山に住む武夷山悟澄和尚から琴を学ぶ。
1928年32歳 済南の秦鶴鳴から川派琴曲《流水》を学ぶ。
1938年42歳 北京で“風声琴社”を組織するが、戦乱のためほどなく活動停止。
1947年51歳 張伯駒、溥雪斎、王世襄、楊葆元と“北平琴学社”(1954年北京古琴研究会に改める)を組織。
1952年56歳 中央音楽学院民族音楽研究所の副研究員にあたる。
1953年57歳 明代琴譜『風宣玄品』により《広陵散》の打譜開始。
1954年58歳 明代琴譜『神奇秘譜』により《広陵散》打譜の校訂・定稿。
1955年59歳『古逸叢書』影印唐人手抄巻子本により《碣石調幽蘭》打譜。
1962年66歳『古指法考』を著す。
1967年71歳 3月28日北京にて卒。
1977年8月20日アメリカの衛星“ボイジャー”に人類の文化資料として納められた音楽50曲のうち、中国代表には管平湖の《流水》が選ばれた。

管平湖の古琴
九嶷派楊宗稷、武夷派悟澄和尚、川派秦鶴鳴など三派の長を兼ね、民間音楽を吸収、近代中国の琴にあって曲風雄健、音色円潤、陽剛兼ね備える"管派"を形成した。演奏の風格は雄健有勁、迅急暴烈、陽剛の文人の気息がある。
 代表的録音:《管平湖古琴曲集》2CD 香港龍音公司
       《中国音楽大全 古琴巻》管平湖2CD 人民音楽出版社

管平湖の画
中国民国時代の古琴家は、多く書画も善くしていたことで知られる。
とりわけ管平湖の場合は、清朝の宮廷画家であった父、管念慈の家風を継ぎ、本格的な技量を身につけている。遺作は湖社時代に多く、主として大恐慌から大戦にかけての困窮の時代に生活の糧として描かれ、人民共和国成立以降の生活がやや安定する後半生は古琴に精力を傾けた。
画題の中心になる美人画は、清時代後期に咲いた仕女画の展開の掉尾に位置し、清末の病態美は失われ、民国の新時代の息吹を反映した清新さをそなえる。
一般の職業画家にない琴人ならではのすがすがしい画趣をたたえ、仕女画の流れに孤高の姿を示している。

作品リスト
西暦 作品 形式 落款 備考 拍売名 估価(元)
成交価
拍売日期
1924

28歳
仕女図仕女図 軸 絹本著色
112×40cm
甲子(1924年)作
款: 
印: 
       
1924

28歳
仕女図人面桃花図 軸 絹本著色
94×42cm
甲子(1924年)作
款:石銘先生法正。甲子秋日古呉管平。
印:管平(白文)、吉安(朱文)
  中貿聖佳 70,000-90,000

187,000
2005-07-31
1926

30歳
支遁愛馬図支遁愛馬図 軸 紙本著色
131×37cm
丙寅(1926年)作
款:丙寅春三月古呉吉安管平
印: 
1876年任頤 支遁愛馬図(上海博物館 右図)に倣う
任頤 支遁愛馬図任頤 支遁愛馬図      
1928

32歳
仕女図仕女図 軸 紙本著色
130×29cm
戊辰(1928年)作
款:樸庵二兄大人 属作 戊辰冬月古呉管平
印:管(白)、平湖(白)
1926年朱益藩題 北京金仕徳 7,000-10,000

――
2005-05-16
1929

33歳
賞梅図賞梅図 軸 紙本著色
97×29cm
已巳(1929年)作
款:仲賢先生法家正之,已巳冬十一月上浣平湖管平
印:管平(白)、吉安(朱)、平湖(朱)
賞梅図双胞案 広州嘉徳140、上海国際 7,000-
9,000

――
2001-
07-22、
2004-11
1933

37歳
梅花仕女図梅花仕女図
(執梅仕女)
軸 絹本著色
122×29.5cm
癸酉(1933年)作
癸酉嘉平月中澣 古呉吉安管平
印:管平(白文)、平湖(朱文)、湘筠館(朱文)
梅花仕女図 1.天津文物 2.中貿 3.崇源 1.12,000
――
2.4-60,000
3.150,000-200,000
220,000
1.2001-
06-28

2.2004-12-1

3.2005-9-26
1933

37歳
梅鶴図梅鶴図 扇 紙本著色
18.2×51cm
純如仁兄大人正之。
癸酉(1933年)十一月古呉管平
印:吉安(朱)
  嘉徳128910,000-15,000

――
2004-11
1933

37歳
賞秋図賞秋図 扇 紙本著色
17.5×46cm
純如仁兄大人正之。
癸酉(1933年)冬月写爲純如仁兄指正。古呉吉安管平作於湘筠管。
印:管平(白文)、吉安(朱文)、湘筠館(朱文)
裏面:褚徳彝書法 中貿聖佳30,000-50,000

35,200
2005-07-30
1939

43歳
仕女図仕女図 扇 紙本著色
18×49cm
己卯(1939年)作
款: 
印: 
       
1941

45歳
醉臥花蔭図
醉臥花蔭図
扇 紙本著色
18×49cm
辛已(1941年)作
款:□□先生雅属 辛已冬月 吉安管平湖寫
印:2印
裏面:呉相尭書 中貿1620 5,000-
10,000
2004-10
1943

47歳
仕女図仕女図 軸 紙本墨画
81.5×32.5cm
款:癸未春日,古呉吉安管平湖作。
印:平湖、梅花書屋
  幹海 12,000-20,000

66,000
2005-01-14
1943

47歳
賞秋図賞秋図 軸 紙本著色
104.5×34.8cm
款:癸未秋日,古呉管平湖画。
印:管平湖(白文)、吉安(朱文)
精品 嘉コ 32,000-40,000

60,500
2005-05-13
1943

47歳
仕女図仕女図
(名家集萃九幅のうち)
鏡心 紙本著色
23×6.3cm
款:管平湖画。
印:吉安(朱文)
王雪涛、陳半丁、呉熙曾、祁崑ら9家合作の一 嘉コ (72,000-92,000)

(165,000)
2005-05-13
1944

48歳
仕女図仕女図 屏風 紙本著色
99×31cm
款:古呉吉庵管平湖画。
印:平湖(白文)、吉安(朱文)
呉友儒、寿石工、晏少翔、王雪涛、祁大夔合作の4屏の一 中貿聖佳 (300,000-500,000

330,000)
2005-07-31
1944

48歳
観雪図観雪図 軸 紙本著色
99.5×34cm
款:時在甲申秋日管平湖畫。
印:平湖、吉安、家住江南黄葉村
姚仲明(1914-99原名姚夢齡,ビルマ、インドネシア大使)旧蔵 北京華辰 10,000-15,000

88,000
2004-11-07
1945

49歳
撫琴図撫琴図 軸 紙本著色
126×28.5cm
款:乙酉秋暮古呉吉安管平湖画於湘筠館
印:吉安(朱文)管平湖(白文)
  北京嘉徳016 8,000-
10,000

19,800
1997-
10-24
1945

49歳
人物図人物図 軸 紙本著色
112×33cm
款:乙酉秋暮古呉吉安管平湖畫於湘筠館
印:管、平湖
  藍天國際 12,000-16,000 2004-12-16
1947

51歳
白頭富貴図白頭富貴図 軸 紙本著色
85.5×34cm
款:丁亥初夏古呉管平湖寫。
印:平湖(白文)
題跋:△領袖群英殿衆芳,嘉名允錫百花王。只今日下無雙艷,獨佔春風第一香。志軒。
印文:志軒(朱文)、神州吏隱趙氏(白文)
△香凝魏紫並殷紅,晝錦堂前艷舞風。豈獨白頭兼富貴,青春永伴畫圖中。子禎先生方家雅政。三十六年五月録神州吏隱近作以題斯畫。芒碣山人王青芳書於萬板樓。
印文:王青芳(白文)
1947年趙志軒、王青芳題 中貿聖佳 15,000-
25,000

 
2004-12-12
 無紀年の作品
  仕女図仕女図 扇 紙本著色
19.3×50cm
款: 
印: 
       
  仕女図仕女図 軸 紙本墨画
86×32cm
款:古呉管平湖画
印:平湖
  北京翰海308 5,000-
8,000

17,600
1998-
08-01
  仕女図扇仕女図 軸 紙本著色
121×29cm
印:平湖   藍天国拍019 15,000-
18,000

12,000
2000-
12-06
  仕女図四屏仕女図四屏 軸 四屏 紙本著色
104×32.5cm(毎幅)
款:古呉管平画、古呉管平湖画、古呉吉安管平画、管平画
印:管平(白文)、吉安(朱文)、平湖(白文)、静対溪山(朱文)、家在姑蘇台下館娃宮畔■之麓黄茉村中(朱文)
精品 1.翰海
101
2.中貿聖佳
1.25,000-30,000

2.200,000-300,000

825,000
1.2003-
08-30

2.2005-07-31
  玉堂富貴図玉堂富貴図 軸 紙本著色
119.5×43.5cm 
款:古呉吉安管平 玉堂富貴
印:管平、吉安
  天津文物027 8,000

8,800
2002-
06-27
  採蓮図採蓮図 鏡心 紙本著色
99×33cm
款:古呉吉安管平畫。
印:管平(白文)、平湖(朱文)
  中貿聖佳 6,000-12,000 2004-12-12
 贋作、待考の作
1929

33歳
垂柳泛舟図垂柳泛舟図 軸 紙本著色
100×33cm
款:己巳冬十一月上浣平湖管平
印:管平(白文) 平湖(朱文)
上海大衆 8,000-20,000

8,800
2005-07-06
1929

33歳
仕女図燈下読書図 軸 紙本著色
72×20cm
款:永讃先生法家正之,已巳冬十一月上浣平湖管平
印:管平(白文) 平湖(朱文)
下欄4屏中の燈下読書図と同 中貿聖佳389 1,500-
3,500

――
2000-
05-13
1929

33歳
仕女図四屏仕女図四屏 軸 四屏 紙本著色
108×30cm(毎幅)
款: 1.己巳冬十一月上浣平湖管平 2.平湖管平 3.平湖管平 4.平湖
印:管平(白文) 平湖(朱文)
1.

2.上海大衆
1.

2.12,000-18,000

17,600
1.

2.2004-11-12
1929

33歳
仕女図四屏仕女図四屏 軸 四屏 紙本著色
111×32cm(毎幅)
款:己巳冬十一月上浣平湖管平、平湖
印:管平(白文) 平湖(朱文)
贋作 安徽省拍売公司 4,000-8,000 2005-07-03
  梧桐読書図梧桐読書図 軸 紙本著色
97×32cm
印:平湖作 ? 中貿聖佳391 4,800-
6,800

――
2000-
05-13
  緑水清波図緑水清波図 軸 紙本著色
97×32cm
題款:白毛浮緑水,紅掌泛清波。吉安写。
印:吉安(朱文)
? 北京伝是 5,000-10,000

6,600
2005-07-28
  赤壁懐古図赤壁懐古図 軸 紙本著色
113×39cm
題款:東坡先生赤壁図。平湖居士時客鴛湖
印:平湖書画(白朱文)
贋作 浙江皓翰 4,000-6,000

4,400
2005-05-04


管平湖の画の師匠系統

金城 1878-1926
[生涯]
字拱北、鞏伯、名紹城、号北楼、藕湖。祖籍は呉興(浙江省)、北京に生。
家は古器物書画の收蔵に富む。兄弟姐妹はみな早年、欧美に游学。金城はロンドン、ケンブリッジ大学で法律を専攻、アメリカ、フランスに赴き法制、美術を考察。
帰国後、上海公共租界会審廨襄[言献]委員、後編訂法制館、協修奏補大理院刑科推事、監造法庭工程處会[辨]。
1910年宣統二年33歳アメリカ万国監獄改良会代表。
中華民国成立後、衆議院議員、国務秘書、参與籌備古物陳列所を歴任。故宮文物を武英殿に展覧することを建議。
1918年41歳周肇祥(字養庵、号退翁)、陳師曾と北京に中国画学研究会を組織、古代絵画史を講授。
1919年42歳北洋軍閥政府の大総統徐世昌は、1901年義和団事変の日本からの賠償返還金の一部を中国画学研究会(会長金城、副会長周肇祥)に充てる。
1920年43歳中日絵画連合展覧会を中国で開催。以降隔年で中日両国の各大都市で行う。
1926年49歳東京と大阪で四回目が開催、訪日。帰途、上海で病に罹り9月6日卒。
12月金城を紀念し、金北楼宅(北京東四銭糧胡同15号)の墨茶閣で、長男金開藩氏(字潜庵)を発起人に画学研究会の部分会員が湖社画会を組織。半月刊のグラフ誌『湖社』を出版、後月刊に改め、伝統画法の普及に努める。湖社の民国画壇への影響は大きく、会員は北京を中心に全国に及んだ。会員は金城の号にちなみ、「湖」字を各自の別号に用い故人をしのんだ。管平湖の号もここから始まる。
1927年北京にて画家渡辺晨畝を代表とし日本政府による金城追悼式典。中日絵画研究会が組織され、湖社の会員全員が参加。以降10年にわたる日本との文化交流。
1928、30、31年連続し、北京、天津、上海、瀋陽、東京、大阪などで中日共同絵画展
1928年昭和天皇即位式典、1934年東京密教講演大会に金潜庵湖社会長が参加。
1931年湖社は中日を代表しベルギー建国百周年国際博覧会に出品、11点が入賞。
1933年ドイツで「中国画展覧会」、1935年フランスで「中国湖社画展」、1936年カナダで「中国画展」。
日中戦争が始まり『月刊湖社』通巻100号で廃刊、湖社自体も日本軍の侵略により衰退、活動を停止する。
[作品]
画:戴煕の精細な筆法を学び、後に陸廉夫の画風に近づく。山水、花鳥、人物みな古意。
前期には臨模や倣古、師古の生気ある作品、晩年にやや写生の作がある。
詩文:『藕廬詩草』、『北楼論画』、『画学講義』

袁啓潮 清19C
字子辛、号研山樵客、『呉門画史』は潮を朝に作る。蘇州(江蘇省)人。
人物、花鳥画に工み。杭州霊岩寺の北に隠棲、研山樵客と号し“鬻画之資、雖非造[薛/子]錢、然訂画例、較銖錙、餘不屑爲也。”と語ったという。

管念慈 ?-1909
[生涯]
字劬安、号横山樵客、改号蓮盦、光緒には横山先生。蘇州(江蘇省)人。
性澹泊で横山の泉石花竹の勝を好んだため移り住む。
書画に工み、初め袁啓潮に学び、遠く宋元から近くは王、惲まで倣い、山水、人物、花鳥みな古法にかなう。
光緒間、内廷に入り光緒帝の旨により蓮盦と改号、帝からは横山先生と呼ばれ寵愛された。張楽斎長画院を継ぎ一時名高かった。篆刻を善くし、光緒帝の璽印を多く刻した。
晩年は上海に寓し、呉友如と『点石斎画報』の画を描いた。
[作品]
凌霜競秀図 細筆の山水画は、蒼渾松秀の様を兼ね最も精絶。帝の応制の作以外に描くことはまれだった。かって小詩龕主人のために呉歴の山水画を臨模したが、原題款式まで迫真のできであった。他の花卉、山水、破筆溌墨の画は、廬山の真面目ではない。
《凌霜競秀図》軸 絹著 詩塘自題(2001年北京嘉徳拍売5万5000元)


参考書
James Cahill, Sarah Handler, Julia M. White, Chen Fongfong, Nancy Berliner Beauty Revealed: Images of Women in Qing Dynasty Chinese Painting、Univ of California Berkeley、2013
「地上の天宮 北京・故宮博物院」展図録、東京富士美術館、2011
 故宮の后妃たち、後宮生活の歴史に焦点を当てる
James Cahill Pictures for Use and Pleasure : Vernacular Painting in High Qing China、University of California Press、2010
仕女図から唐美人図へ(実践女子学園学術・教育研究叢書17) 仲町啓子編、2009
米沢嘉圃「中国の美人画」『米沢嘉圃美術史論集上』、国華社、1994
関連展覧会
Beauty Revealed: Images of Women in Qing Dynasty Chinese Painting
September 25-December 22, 2013  The UC Berkeley Art Museum
清代美人画に焦点をあてた初の学術的な展示
故宮博物院蔵子女画展 北京故宮博物院
 六朝:伝顧愷之 洛神賦図卷 列女仁智図卷
 唐 :伝閻立本 歩輦図卷 伝周昉 揮扇仕女図卷
 五代:閬苑女仙図卷 韓熙載夜宴図卷
 宋 :紡車図卷 維摩演教図卷 瑤台歩月図頁 貨郎図卷 女孝経図卷
    蕉蔭撃球図頁 仙女乗鸞図頁 農村嫁女図卷 杜秋図卷
 明 :郭詡 琵琶行図 呉偉 歌舞図 武陵春図 張路 吹簫女仙図
   唐寅 王蜀宮妓図 招仙図卷 文徴明 湘君湘夫人図 仇英 人物故事図冊
 清 :李清照像 月曼清遊図冊 宮妃話寵図 華嵒 白描仕女図
    黄慎 麻姑獻寿図 仕女簪花図 閔貞 采桑図 朱本 対鏡仕女図
    喩蘭 仕女清娯図冊 元機詩意図 費丹旭 十二金釵図冊
    沙馥 芭蕉仕女図 任熊 仕女消閑図 芭蕉仕女図
    天女散花図 乞巧図 禹之鼎 芭蕉仕女図
群芳譜-女性的形象與才藝 台北故宮博物院
関連サイト
明清女畫家精品展 北京故宮博物院




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 管平湖の画 仕女画の流れ  2002.12.12作成 

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