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 中国絵画史ノート 前漢 四神雲気図

前漢 梁王墓壁画
 河南省永城市芒碭[石易]山 西漢早期(BC136年頃)梁国王陵区柿園墓
 柿園墓は、保安山東南部的余坡の表面が平坦で荊棘が覆う山頭に位置。
 下の地層はたいへん薄い頁岩であり、2米以下は頁岩と石灰岩が交互し、5米以下では頁岩は消失し全て石灰岩となる。
 柿園漢墓は、墓道より、甬道、主室、巷道と側室から成る。
 主室の頂部、南壁、西壁と門道口の両側に彩色壁画。
 主室頂部の《四神雲気図》壁画は、保存が最も良く發現時の色彩は鮮やか。
 歴史的藝術的価値が極めて高い。

四神雲気図 河南博物院
前漢絵画:中心の写実化と周辺の装飾化
内容:青龍、白虎、朱雀、怪獸(神霊)の四神を中心に装飾的な雲気紋。
   雲気紋=山岳には靈芝などが生える。
賀西林説:怪獸は魚婦(生命再生の象徴)

 魚あり、扁枯、魚婦とよぶ。
 顓頊(センギョク)は死んでもすぐよみがえる。
 風が北から吹き出すと、天は河川を溢れさせる。
 蛇は化して魚となる。これが魚婦である。
 顓頊は死んでもすぐよみがえる。(『山海経』大荒西経)

大きさ:3.27×5.14m 面積:16.8平方m
四神雲気図
四神雲気図 描起し

発掘来歴
1986年5月村民開山采石發現此墓,將主室頂部壁畫中間磁掉一塊。
1986年7月商丘市文化局組織對墓室進行搶救性清理、繪圖和拍照。
1987年4月經国家文物局和河南省文物局批准,由原商丘地区文化局和永城縣文物管理委員会聯合進行發掘。柿園漢墓的發掘是芒碭山漢代梁国王陵墓地的重大考古發現。
1986年被河南省公布爲省級文物保護單位,
1991年度被評爲中国十大考古新發現之一,5月由中央工藝美術学院進行臨模,
1992年由河南省古代建筑研究所進行掲取,
1994年移交河南省博物館,
1996年被公布爲国家級重点文物保護單位。
1997年入選河南博物院陳列。


参考書
賀西林 古墓丹青 漢代墓室壁画的発現与研究 陝西人民美術出版社 2001年
永城市文物管理委員会 芒碭山西漢梁国王陵 閻根斉主編 文物出版社
河南省文物考古研究所 永城西漢梁国王陵与寝園 中州古籍出版社 1996年
閻道衡 永城芒山柿園発現梁国国王壁画墓 中原文物 1990年


賀西林《古墓丹青―漢代墓室壁畫的發現與研究》について
第一章“漢代墓室壁畫時代性與地域性的総合考察”
20世紀に発掘された50余座の漢墓壁畫を時代と地域の特徴から分析整理
洛陽西漢晩期から東漢早期の壁畫墓(卜千秋墓、金谷園墓、辛村墓、石油站墓など)の蓐收、句芒、蜚廉、弧旌、女媧、伏羲などの圖像の功能の分析
第二章“漢代墓室壁畫的思想背景與觀念形態”
壁畫圖像の背後にある早期中国人の靈魂觀念に注目、先秦兩漢の道家思想と神仙信仰、漢代の陰陽五行觀念と天人相應思想などの方面から畫面深層にある喪葬信仰をさぐる
第三章“漢代墓室壁畫的渊源及其圖像、風格的傳統”
文献にある靈光殿および中晩周の楚墓繪畫と馬王堆漢墓繪畫を分析、漢墓壁畫の圖像様式の渊源をさぐる
第四章“漢代墓室壁畫的藝術成就及其歴史影響”
題材、構圖、造型、綫条、色彩などから漢墓壁畫の藝術性を概括、その影響を河西魏晋北朝および高句麗墓室壁畫までたどる
結語“漢代墓室壁畫地位及価値的簡要評説”
漢墓壁畫の中国繪畫史上の位置と中国美術史、思想史上の学術価値について



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 中国絵画史ノート 前漢 四神雲気図    2003.5.1作成 

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