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 中国絵画史ノート 宋時代 南宋院体画、江南の自然へのまなざし

天上天堂、地下蘇杭 南宋の都、臨安(杭州)の繁栄
元 マルコ・ポーロの記述 当時世界最大の100万都市
杭州の景観:伝 李嵩《西湖図巻》 上海博物館 元 莫維賢画?
杭州の観潮:李嵩《月夜観潮図》団扇 台北故宮博物院 金泥を使用
    中秋の頃、杭州銭塘江の名高い潮の逆流を描く
杭州の風物:李嵩《市擔嬰戯図》団扇 台北故宮博物院
    おもちゃ売り「売貨郎」の主題

南宋院体画
南宋 1127-1279
    皇帝(趙氏) 主な画院画家
前期 南渡 画院再興 1 高宗1127-1162 馬興祖 李唐 蕭照 蘇漢臣(馬和之)
中期 画院最盛期
院体(画院様式)
完成
2 孝宗1162-1189
3 光宗1189-1194
4 寧宗1194-1224
李迪 李安忠
毛益 林椿 閻次平 閻次于 劉松年
馬遠 夏珪
梁楷 李嵩 陳居中
後期 院体の形式化

(在野、禅林での
 墨戯の展開)
5 理宗1224-1264
6 度宗1264-1274
7 恭宗1274-1276
8 端宗1276-1278
9 衛王1278-1279
馬麟


院体画の特徴
 1.浙江地方出身画家が主体 血縁、地縁をもつ(元・明時代へ継承)
 2.徹底した自然観察による写実、細密描写
 3.繊細微妙な淡彩 金泥までも活用
 4.対角線構図(辺角の景)「残山剰水」 北宋山水の主山の消滅
 5.小景 自然の一角を近接描写 視点の接近・下降(巻ではゆれ動く)
 6.人物山水 自己を投入し詩的なポイントとなる画中人物
 7.洗練された叙情性、詩画の接近 画中に詩賛が入る場合が多くなる
  余白に詩情をこめる 遠山の憧憬 詩情をさそうわかりやすい仕掛け
  その場合の詩とは歌われた「詞」 漢文→唐詩→宋詞→元曲


蘇漢臣
北宋の画院画家から南渡し南宋の画院に入り、孝宗の隆興年間1163-4初仏像を画いて承信郎となる 人物、子供の画を得意とする
秋庭嬰戯図》 絹本著色 197.5×108.7cm 台北故宮博物院 伝承作中最優
《冬日嬰戯図》 絹本著色 198×107cm 台北故宮博物院 秋庭戯嬰図と対
  北宋末徽宗画院時の制作説(劉芳如)

閻次平・閻次于 兄弟
閻次平 孝宗朝の画院祗候、山水を李唐に学ぶ 父、閻仲は北宋画院の待詔
《松磴精廬図》団扇 台北故宮博物院 “閻次平”隠し落款
 フリア-美術館本《松磴精廬図》 台北本のコピー
《四季牧牛図》4幅各35×90cm 南京博物院 画像4幅全体 細部
●《秋野牧牛図》 97.5×50.6㎝ 京都住友泉屋博古館 
《山村帰騎図》団扇 クリーブランド美術館 
閻次于 閻次平の弟、画院祗候
《山市晴嵐図》冊 25.5×25.9 フリア-美術館 Freer Gallery F1935.10

李迪
銭塘(浙江省)人 12C後半、孝・光・寧宗の三朝にわたって活躍 花鳥画を得意にする 子の李瑛、李璋も画院に仕える
1174年《風雨帰牧図》 120.7×102.8 台北故宮博物院 コピー 二玄社複製
1187年《雪樹寒禽図》 116.1×53 上海博物館 コピー
 "淳煕丁未歳李迪畫"款 清 高士奇、謝淞洲、乾隆内府蔵
落款 1196年《楓鷹雉鶏図》 189×209.5cm 北京故宮博物院
 南宋画院の大画面作品 “慶元丙辰歳李迪画”
1196年《獵犬図》 26.5×26.9 北京故宮博物院 赤い首輪
 伝毛益《獵犬図》 ボストン美術館 元時代コピー
落款 1197年●《紅白芙蓉図》双幅 東京国立博物館 李迪の代表作
 “慶元丁巳 (三年) 歳李迪画” 白芙蓉は勾勒、紅芙蓉は没骨を多用
 朝から日中にかけて白から紅へと花の色が変化する酔芙蓉を描く
 2重の時間性(鈴木忍説):白芙蓉図(蕾→開花)→紅芙蓉図(満開→蒴果)
 ※東京国立博物館の本館と東洋館の間に数mの酔芙蓉があり画と比較できる
1197年《雞雛待飼図》 23.7×24.6 北京故宮博物院 コピー
●《雪中帰牧図》双幅 23.6×23.9 大和文華館 右幅 左幅はコピー
《宿禽激湍図》 24.8×26.1 クリーブランド美術館 項元汴旧蔵

林椿
銭塘人 淳煕年間1174-89に待詔 花鳥画を得意にする
伝承作品:
果熟来禽図
《果熟来禽図》 北京故宮博物院 「林椿」款 頭の大きな鳥(上図左)
 《枇杷山鳥図》 北京故宮博物院 果熟来禽図と対?
《蘋婆山鳥図》 台北故宮博物院 旧題黄筌 果熟来禽図と双胞体(図中)
《果熟来禽図》 北京国家博物館 旧題黄筌 北京本と双胞体(図右)
《葡萄草蟲図》 北京故宮博物院 「林椿」款
《橙黄橘緑図》 台北故宮博物院
  馬麟《橘緑図》北京故宮博物院 台北故宮本と双胞体
《海棠花図》団扇 台北故宮博物院
《山搽霽雪図》 台北故宮博物院 雪の描写
《梅竹寒禽図》 上海博物館 雪の描写
参考:
●《林檎花図》団扇 伝趙昌 浅野家→畠山記念館
◎《末莉花図》団扇 伝趙昌 常盤山文庫
   東本願寺→徳川宗家→赤星家→小倉家

劉松年
銭塘人 清波門に工房を構えたので「暗門の劉」と呼ばれた。淳熙年間に画院学生として張敦礼(李唐の学生)を師とし、紹煕年間1190-94に待詔、寧宗朝には耕織図により金帯を賜い、孝・光・寧宗三朝に仕えた。精致細微な人物、山水、界画を得意にし、後に李唐・馬遠・夏圭と共に南宋四大家に数えられる
1207年《羅漢図》3幅 台北故宮博物院  “開禧丁卯劉松年画”落款
四景山水図巻夏 《四景山水図巻》 各40×69 北京故宮博物院
参考:
《四季山水図》4幅
(春景不明 戸田「劉松年の周辺」東文紀要86参照)
●伝胡直夫《夏景山水図》 久遠寺 「仲明珍玩」「盧氏家蔵」、「天山」印
●伝徽宗《秋景山水図》 128.2×55.2 金地院 説明的な細部のしかけ
●伝徽宗《冬景山水図》 128.2×55.2 金地院

馬遠
号は欽山 生卒年不詳 北宋末山西省の道釈人物画家馬賁の末裔
馬氏は5代にわたり画院画家を輩出した名家の出 馬興祖は祖父、子は馬麟
寧宗朝恭聖仁烈皇后楊氏(楊妹子)1162-1232(在位1202-24),張鎡1153-?がパトロン
画院待詔として南宋院体画様式を完成
「馬の一角」の山水画、山水人物画から花鳥画まで広範囲にわたる
作品:
《西園雅集図巻》(春游賦詩図) ネルソン美術館 人物山水 無款1205以前?
《華燈侍宴図》 台北故宮博物院 楊氏婕妤昇進直後1197頃?晩期書風?
《禅宗五派祖師図》 人物山水 楊氏皇后在位時1202-24 「坤寧之殿」朱文印
◎雲門大師像 78.8×33.0cm 天龍寺
 雲門宗の祖、雲門文偃864-949が雪峰義存822-908に参じ問う問答図
 楊氏題 「南山深藏髓鼻、出草長噴毒氣、擬議稳須喪身、唯有韶陽不畏。」
◎清涼法眼像 78.8×33.0cm 天龍寺
 法眼宗の祖、法眼文益885-958が師・羅漢桂琛に問う問答図
 楊氏題 「大地山河自然、畢竟是同是别、若了萬法唯心、休認空花水月。」
◎洞山渡水図(馬麟作か 板倉説) 77.6×33.0cm 東京国立博物館
 曹洞宗の祖、洞山良价807-869の大悟の瞬間
 楊氏題 「携藤撥草瞻風,未免登山渉水。不知觸處皆渠,一見低頭自喜。」
 来歴:乙部九郎右衛門→赤星鉄馬→末松謙澄→下條正雄→田中豊蔵→東博
《十二水図》 北京故宮博物院 楊氏皇太后時1224-32
馬遠の伝称作品は,古くから日本に多数輸入され
夏珪、梁楷、牧谿、玉澗とともに室町以降の日本水墨画に大きな影響を与えた
その他の伝馬遠作品:
◎1214年以前《寒江独釣図》 26.7×50.6cm 浅野家伝来 東京国立博物館
 「辛未坤寧秘玩」印(嘉定四年坤寧殿(楊皇后の宮殿)蔵の意)描印?
 より大きな作品の一部 日本で上部別絹を接合し余白を大きく造り変える
●《風雨山水図》 静嘉堂文庫美術館
 《楊柳山水図》団扇 ボストン美術館
 《白薔薇図》頁 北京故宮博物院 款は後入れ
 《踏歌図》 北京故宮博物院 コピー 他に別本、香港中文大蔵戴進模本

夏珪
銭塘人 字は禹玉 寧宗朝の待詔 山水、人物を得意にする
馬遠と共に画院待詔として南宋院体画様式を完成
馬遠の筆←→夏珪の墨「墨色は傅粉の色のごとく、筆法は蒼老、墨汁は淋漓」
夏珪の基準作とされる確実な作品はない
伝承作品:
1.精緻な著色の作風:
 《観瀑図》団扇 絹本著色 台北故宮博物院 精緻な構図と描写 馬遠風
2.「筆法蒼老」意志的な筆致による作風:
 《溪山清遠図巻》 46.5×889.1cm 紙本墨画 台北故宮博物院  部分図
 別本は“夏珪の国本”として室町幕府が秘蔵、その系列の段簡:
 ◎《山水図》 畠山記念館  芸州浅野家伝来
  《江城図》 『東洋美術大観』
 明代の仿作:夏珪款《溪山無盡図巻》 台北国立歴史博物館 など多数
3.「墨汁淋漓」滋潤な墨色の作風:
 《風雨山水図》団扇 絹本淡彩 23.9×25.1 ボストン美術館
  「夏圭」款 明 黔寧王沭昕→清 阮元→完顔景賢→岡倉天心から1912
◎《山水図》 東京国立博物館 「唐絵の最上の作」近衛家煕
◎《山水図》(唐絵手鑑「筆耕園」のうち) 東京国立博物館 黒田家旧蔵
 《山水図》 静嘉堂文庫美術館
 《山水十二景図巻》のうち後半4景 28×230.8 ネルソン美術館
  原図12景に理宗書?四字題 エール大学に前半のコピー
   江臯玩遊、汀洲靜釣、晴市炊煙、清江寫望、茂林佳趣、梯空煙寺
   靈岩對弈、奇峰孕秀、遙山書雁、煙村歸渡、漁笛清幽、煙堤晚泊

 《西湖柳艇図》 台北故宮博物院
4・瀟湘八景の系列:
 《洞庭秋月図》 絹本墨画 189.6×108.9 フリアー美術館
  夏珪伝承作中最大の軸 理宗(寧宗?)書「洞庭秋月」七律詩
 《山市晴巒図》 絹本墨画 24.8×21.1 メトロポリタン美術館 夏□款
 《漁村夕照図》 絹本淡彩 24.4×25.3 インディアナポリス美術館
 《山水図》 芦屋薮本家
5.その他の日本古渡りの作品:
◎《風雨山水図》 87.9×35.2 根津美術館 左下款:夏□ 「雑華室印」
◎《竹林山水図》 畠山記念館「雑華室印」…芸州浅野家伝来 狩野伊川院外題

梁楷
号は梁風子 東平(山東省)の原籍 嘉泰年間1201-4に画院待詔
細筆による院体山水画と粗筆による減筆体の道釈人物画、鬼神を得意にする
山水画
●《雪景山水図》 東京国立博物館 東山御物→若狭酒井家→三井家
 ◎《雪景山水図》 出山釈迦・雪景山水三幅対として伝世 日本コピー?
《雪桟行騎図》 23.5×24.2 北京故宮博物院 雪景山水図の系統 コピー
《秋蘆飛鶩図》 23.0×22.9 クリーブランド美術館 3対の鳥 早期作?
《鷺図》 ×24.9 MOA美術館 水鴉
 「梁楷カ鷺ノ絵トテ堺ニ有之イカニモ少キ鷺也。蜘ホト也ト云ヘリ」(長谷川等伯『等伯画説』)
《秋柳双鴉図》 24.7×25.7 北京故宮博物院 補筆多
 王维五言絶句「烏鳴澗」春山月夜景の詩意
《疏柳寒鴉図》 26.4×24.2 北京故宮博物院 コピー
《寒塘図》 24.6×25.7 フォッグ美術館 コピー
《沢畔行吟図》団扇 メトロポリタン美術館 コピー 絹目荒い
 国宝《夏景、秋景、冬景四季山水図》と人物、岩形、皴が似る
着彩人物画
◎《出山釈迦図》 東京国立博物館 款:御前図画梁楷 院体山水人物画
《八高僧図巻》 上海博物館 コピー
 26.6×(1)64.1cm (2)66.4cm"梁楷"款 (3)64.7cm"梁楷"款 (4)64.7cm (5)67.1cm"梁楷"款 (6)61.9cm (7)57.9cm (8)66.2cm"梁楷"款
水墨人物画:細筆白描と減筆体と溌墨減筆体
《道君図》(《黄庭経神像図巻》) 紙本水墨 25.9×73.7 翁万戈 
 道経経折裝の扉画 聖祖降臨 左下梁楷款 早期白描?
 趙孟頫小楷《黄庭経》、王穉登1568跋
 明安国、清笪重光等蔵。張丑『真蹟日録』三集、呉其貞『書画記』卷三著録
◎《李白吟行図》 東京国立博物館 減筆体
◎《六祖截竹図》 東京国立博物館 足利義満「道有」印→豊臣秀吉→西本願寺→若狭酒井家
 《六祖破経図》 日本個人蔵 コピー 六祖截竹図の対幅として伝世
《寒山拾得図》 81.2×33.1 MOA美術館 款後入れ
 “雑華室印” 磯貝家旧蔵
《踊布袋図》 81.6×33.0 香雪美術館 
 大川普済賛 尾州侯、村山龍平旧蔵
《溌墨仙人図》 台北故宮博物院 コピー
《布袋図》 上海博物館 
参考作品:日本には梁楷とされる作が古くより多数伝承される
《鶏骨図》 78.1×31.4 福岡市美術館 松永コレクション 元仿本?
《戴雪帰漁図》 23.9×24.7 フリアー美術館 早崎家旧蔵 元仿本?

李嵩
銭塘人 初め「木工」職人、後に宣和・紹興の宮廷画院待詔である李従順の養子となり画才を発揮。光・寧・理宗三朝(1190-1264)の画院待詔として活躍、「三朝老画師」と称えられた
「錢唐人。少為木工,頗遠繩墨,後為李從訓養子。工畫人物道釋,得崇訓遺意,尤長於界畫。光寧理三朝畫院待詔」(夏文彦『圖繪寶鑑』卷四)
1210年《市擔嬰戲図》頁 絹本淡彩 25.8×27 台北故宮博物院
 款:嘉定庚午李嵩畫 画中樹幹文字:五百件
1211年《貨郎図卷》 25.5×70.4 北京故宮博物院
 款:嘉定辛未李從順男嵩圖 画中文字:誦仙經、明風水、守淨、三佰件、雜寫文約、牛馬小兒、旦淄形吼是,莫搖紊前程、便是山東米、黄醋
1212年《貨郎図》団扇頁 絹本淡彩 24.1×26 クリーブランド美術館
 《貨郎図》団扇 メトロポリタン美術館
《骷髏幻戲図》団扇頁 絹本設色 27×26.3 北京故宮博物院
 参考:「李嵩骷髏圖,紙畫一小幅,畫于澄心堂紙上……畫一墩子,上題三字,曰『五里墩』,墩下坐一骷髏,手提一小骷髏,旁有婦乳嬰兒於懷,又一嬰兒指著手上小骷髏……。」(呉其貞1677『書畫記』卷一)
月夜看潮図》頁 絹本設色描金 22.3×22 台北故宮博物院
 楊皇后题「寄語重門休上鑰,夜潮留向月中看」(蘇軾「八月十五日看潮」)
無款《銭塘観潮図巻》 17.4×83 北京故宮博物院 元末張仁近跋 コピー
無款《西湖図巻》 27×80.7 上海博物館 元 莫維賢画?(宮崎説)
《赤壁図》団扇 ネルソンアトキンズ美術館 李嵩添款 高精細画像
花籃図》頁 26.1×26.3 台北故宮博物院 沐璘廷章印、項子京家珍藏
 冬花:水仙、瑞香花、緑萼梅、山茶花、腊梅
花籃図》頁 19.1×26.5 北京故宮博物院 項子京家珍藏
 夏花:秋葵、栀子、百合、広玉蘭夜合花、石榴  コピー
《花籃図》頁 21×26cm 龍美術館 沐璘廷章、項元汴印、項墨林観賞章
 …1930年代岡崎桃乞…2015東京中央香港拍売1680万HK$(約3億円)
 春花:碧桃、海棠、白蔷薇  コピー

馬麟
馬遠の子 寧宗・理宗朝に活躍 南宋院体画末期の繊細さが極まった独特な感性
1216年《層冰疉綃図》 北京故宮博物院 款:臣馬麟 楊皇后楊妹子書は偽?
1246年《静聴松風図》 台北故宮博物院 款:臣馬麟 理宗書は偽?
1254年◎《夕陽山水図》 51.5×26.6 根津美術館 款:臣馬麟
 理宗題「山含秋色近,燕渡夕陽遅。」  愛娘周漢長公主のため
     山は秋色を含みて近く、燕は夕陽を渡りて遅し
1256年《坐看雲起図》団扇 クリーブランド美術館 款:臣馬麟
 対幅理宗題:行きて水の窮まる処に到り、坐して雲の起きる時を看る(王維)
芳春雨霽図》 台北故宮博物院 楊皇后題 小景画 水平視した視点
《秉燭夜遊図》 台北故宮博物院 蘇軾「海棠」詩の絵画化
 「東風渺渺泛崇光,香霧空濛月轉廊。只恐夜深花睡去,故燒高燭照紅妝。
暗香疎影図》 台北故宮博物院 水に映る梅花の枝 北宋林逋の詩の絵画化
 「疎影横斜水清浅、暗香浮動月黄昏
  →詞曲鑑賞:姜夔1191年《疎影》《暗香
《蘭図》頁 メトロポリタン美術館
《暮雪寒禽図》頁 台北故宮博物院 寧宗題 司印半印 晋府圖書 コピー
《伏羲像》 台北故宮博物院


参考書
一般向:ジュディ・オング ジュディの中国絵画って面白い 二玄社 2000年
世界美術大全集 東洋編6 南宋・金 小学館 2000年
鈴木敬 中国絵画史 中之一 吉川弘文館 1984年
島田修二郎 中国絵画史研究 中央公論美術出版社 1993年 島田修二郎著作集
基本史料
宋 鄧椿 画継 煕寧七年(1074)から乾道三年(1167)まで
 歴代名画記、図画見聞誌に続く中国絵画の基本史料 元 荘粛に画継補遺
元 湯垕 画鑑 1330頃 米芾の影響の強い絵画批評
元 夏文彦 図絵宝鑑 1365序 至元二年(1336)まで1500余人の画家の略伝
清 厲鶚 南宋院画録 1330頃 画院画家の史料集
呉自牧/梅原郁訳 夢粱録 南宋臨安繁盛記1-3 平凡社東洋文庫 2000年
参考サイト
故宮名画記 作家 北京故宮博物院
同様 宋時代 高精細画像投稿サイト

関連展覧会
例年9,10月《中国書画精華》展 東京国立博物館 南宋院体画の優品を展示
2004年4月《南宋絵画》展 根津美術館(終了)
台北故宮:
2022年7-9月《草蟲捉迷藏》 台北國立故宮博物院(終了)
2021年12月-2022年3月《無聲詩-南宋的小品繪畫》 台北國立故宮博物院(終了)
2021年4-7月《畫琳瑯—貨郎圖》 台北國立故宮博物院(終了)
2019年1-3月《来禽圖 翎毛與花果的和諧奏鳴》 台北國立故宮博物院(終了)
2017年10-12月《國寶的形成 書畫菁華特展》 台北國立故宮博物院(終了)
1995年《宋代書畫冊頁名品特展》 台北國立故宮博物院(終了)
  書法 人物 山水 花鳥



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 宋時代 南宋院体画  2002.10.10作成 

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