時代 | 中国 | 建築 | 工芸 陶磁器 | 彫刻 | 絵画 書 | 音楽 | 日本 |
BC5000頃 新石器時代 |
夏 殷 |
櫛目文土器 | 縄文 | ||||
BC1000頃 青銅器時代 |
周 春秋戦国 |
無文土器 | 青銅器線刻画 動物文青銅肩甲 東京国立博物館→日本の銅鐸線刻画へ |
縄文 弥生 |
|||
BC37,18,57 三国時代 |
漢 | [新羅] 灰色硬質土器 (新羅土器) |
[高句麗] 第1期 桓仁時代古墳 積石塚 壁画なし |
弥生 | |||
三国時代 4C後仏教 伝来以降 |
六朝 隋 |
[高句麗] 372年仏教伝来 平壌 清岩里廃寺 八角建物を中心に左右後に3仏殿→日本飛鳥寺の伽藍 [百済] 384年仏教伝来 →596年百済工人により飛鳥寺(法興寺)建立 660以前扶余●定林寺五層石塔 →四天王寺式伽藍 [新羅] 528年法興王仏教公認 574皇龍寺 634善徳女王 芬皇寺、皇龍寺塔 |
[伽耶] 4C後-5C前●(金海)徳山里出土 騎馬人物型角杯 慶州博物館 [百済] 525陪葬●武寧王陵金製冠飾など金製品 6C蓋杯土器 海南長鼓峰古墳(最大の前方後円墳)出土 [新羅] 5C●金鈴塚古墳出土 騎馬人物型明器2点 国立中央博物館 車形土器、瑞獣形土器、舟形土器など象形土器 →日本の須恵器へ ●金冠など純金製品 金冠塚出土 |
[高句麗] 小金銅三尊仏 左右対称正面観 ●539?年延嘉7年銘金銅如来立像 最古の造像銘 中国北魏の影響 ●金銅半跏思惟像 国立中央博物館 [百済] 前期 小金銅一光三尊仏 小型石造半跏像 6C後中国六朝、高句麗の様式 後期 7C前 金銅仏 石窟寺院形式の磨崖石仏、大型石仏〈百済の微笑〉 ●7C初 百済金銅観音菩薩立像 国立扶余博物館 7C中 百済金銅観音菩薩立像 日本個人藏 以上2体はいずれも泗沘1907年出土 調査論文 弥勒信仰 半跏思惟菩薩 ●金銅半跏思惟像 国立中央博物館 →日本飛鳥彫刻へ [新羅] |
[高句麗] 第2期 輯安時代古墳 将軍塚 方形7段築ピラミッド形積石塚 高句麗古墳壁画 4-5C前 墳丘墓 人物風俗図 4C安岳3号墳 4C末角抵塚、舞踊塚古墳 騎馬 408年徳興里 (とつこうり) 古墳 414年隷書広開土王碑(C2型石灰拓本) 5C中 四神図が加わる(空間に蠢く動物的な躍動感) 6C五盔墳4号墓 羲和 (日)常羲 (月) 第3期 平壌時代古墳 6C後以降 四神図のみ 7C江西大墓四神図(古典的な完成) →日本古墳壁画へ 610年僧曇徴が渡日、彩色紙墨、碾磑の法を伝える [百済] 6C中国南朝梁と高句麗の影響 →588年画工白加、阿佐太子など渡日 660年百済滅亡、多数の工人も日本へ |
玄琴
伽耶琴 新羅楽 |
古墳 飛鳥 |
668統一新羅 | 唐 |
674頃雁鴨池宮宛 慶州 四天王寺、浮石寺 ●751-74頃仏国寺 伽藍 石塔 西釈迦塔 東多宝塔 |
●775年頃石窟庵 弥勒如来 38レリーフ群 ●金銅薬師如来立像 国立慶州博物館 |
率居が皇竜寺に「老松」、仏画を描く |
|
奈良 平安 |
|
935高麗 | 宋 元 |
14C末-15初安東 鳳停寺極楽殿 半島最古の木造建築 13C慶州 浮石寺無量寿殿 海印寺高麗八万大蔵経 |
12C初 高麗青磁 素文青磁 ●1146年仁宗墓出土翡色青磁瓜形瓶 国立中央博物館蔵 cf.瓜形瓶 大阪市立東洋陶磁美蔵 12C中 象嵌青磁 ●「青磁陰刻蓮唐草文瓶」●「青磁透彫七宝文香炉」 ◎「青磁象嵌唐子宝相華文水注」12C後「青磁象嵌竹鶴文梅瓶」 鉄絵青磁 白磁 |
1124年画員李寧が高麗の真景山水《礼成江図》を北宋徽宗に進上 13-14C 高麗仏画 阿弥陀如来、楊柳観音(中国唐代8C周昉水月観音に源)、地蔵菩薩の図様が流行 文様の緻密な金泥描(日本平安後期鎌倉仏画は載金が発達) 1236五百羅漢図 国立中央博物館 1286阿弥陀如来像 日本銀行蔵 1310◎金祐文ら楊柳観音図 419.4×254.2cm 最大級の高麗仏画 忠宣王淑妃発願 鏡神社蔵 ◎阿弥陀三尊像 1477年修理以前日本に、鶴林寺蔵 元に支配された高麗末の約160点 大半が日本に遺る |
大晟 雅楽 文廟 祭礼楽 歌曲 |
平安 鎌倉 |
|
1392李朝 | 明 |
高麗古式技法 ●1430年無為寺極楽殿 1476壁画 ●1488海印寺大蔵経板庫 李朝民家 1574年陶山書院 安東の大儒学者、李退溪1501-70の書院(朱子性理学から朝鮮性理学へ) 草家→日本の茶室 |
前期 粉青沙器 ●「粉青掻落蓮魚文扁壺」 「粉青線刻魚文扁壺」 「粉青鉄絵蓮池鳥魚文俵壺」「粉青粉引瓶」16C大阪市立東洋陶磁美術館蔵 →日本の三島、井戸茶碗へ 1592文禄1597慶長の役 李朝陶工が日本へ 有田磁器 |
初期 図画署設立 中国明代浙派の影響 安堅1447年「夢遊桃源図」38.7x106.5cm安平大君跋 幻想の自然 「四時八景図」晩春 郭煕風山水 姜希顔1419-64「高士観水図」 瀟湘八景図の流行 李上佐 馬遠風山水 →室町水墨画へ(秀文、文清の問題、関東水墨画への影響) 李巌(静仲)1499-? 動物画「母犬図」→宗達の犬図へ 中期 後期浙派の荒く強烈な画風 金褆1524-1593「童子牽驢図」 李興考1537-1593「山水図」 1592壬辰倭乱(文禄の役) 黄執中1533-?らの李朝墨葡萄の伝統 李継祜1574-1646以降「葡萄図屏風」 |
宗廟 祭礼楽 正楽 1493楽学軌範 |
南北朝 室町 桃山 |
|
清 |
●1626年法住寺捌相(はっそう)殿 木造五重塔 17C霊鷲山通度寺 1775年◎八相幀仏画 通度寺蔵 1636年-昌徳宮秘苑 李朝民家 17C安東 河回村(ハフェマウル) 忠考堂 両班 柳成龍の住まい 1828年昌徳宮演慶堂 |
後期 李朝白磁 広州官窯 青花染付、鉄砂、辰砂 ●16C「鉄砂梅竹文壺」 ●「青花松竹文壺」 ●17後半-18C「白磁鉄画葡萄猿猴文壺」 「青花窓絵草花文面取壺」大阪市立東洋陶磁美術館蔵 秋草手 李朝民画 |
●河回仮面 |
後期 1.伝統画風 金明国1600-62-「寒中帰驢図」浙派狂態邪学派様式の韓国化 来日画家 17C卞相璧「猫雀図」朝鮮動物画の伝統 2.中国清代文人画の流行 李麟祥1710-1760「松下観瀑図」 3.真景山水 朱子学から実学の台頭 鄭敾ていぜん1676-1759●1734年「金剛全図」金剛山「正陽寺図」、●1751年「仁王霽色図」湖巌美術館 4.風俗画 金弘道1745-1816?●「檀園風俗画帖」国立中央博物館 申潤福1758-?「美人図」澗松美術館、「端午風情図」澗松美術館蔵 5.西洋画の影響 金斗樑1696-1763「黒狗図」 無名「狗図」 尹斗緒1668-1715●「自画像」 18C肖像画 ●1778年「宋時烈肖像」国立中央博物館蔵 末期 中国文人画の韓国化 金正喜1786-1856●「歳寒図」「山水図」「墨蘭図」、秋史体の書「行書黙笑居士自賛巻」「詩句」 趙煕龍1789-1866「梅花書屋図」 許維1809-92「雪景山水図」 洪世燮1832-84「游鴨図」 張承業1843-97「三人問年図」「倣黄公望山水図」 |
正楽 正歌 歌詞 詩調 散調 パンソリ |
江戸 明治 |
|
1910日韓併合 | 民国 | 朝鮮総督府→旧韓国中央博物館 | 蔡龍臣1848-19411914年「雲娘子肖像」 | 大正 昭和 |
|||
1948南北分裂 | 人民共和国 | 1995中央博物館解体 | 1995年-光州ビエンナーレ | 昭和 |
参考書
[概説]
世界大美術全集 東洋編10、11 朝鮮 小学館 1999年
吉良文男 いまこそ知りたい朝鮮半島の美術 アートセレクションシリーズ 小学館 2002年
韓国の美術・日本の美術 鄭于澤/並木誠士編 昭和堂 2002年
韓国・朝鮮の絵画(別冊太陽スペシャル) 別冊太陽編集部編 2008年
[各論]
国宝12巻 竹書房 1986年
黄寿永/安章憲写真/西修也訳 石窟庵 韓国慶州 河出書房新社 1991年
尹龍二 韓国陶瓷史の研究 片山まび訳 淡交社 1998年
安輝濬 韓国絵画史 藤本幸夫/吉田宏志訳 吉川弘文館 1987年
湖巖美術館名品図録 韓国 三星美術文華財団 1982年
高句麗壁画古墳 共同通信社 2005年
高句麗古墳壁画 朝鮮画報社 1885年 大判の図版
菊竹淳一・吉田宏志 高麗仏画 朝日新聞社 1981年
「朝鮮王朝の絵画と日本−宗達、大雅、若冲も学んだ隣国の美」展図録 読売新聞大阪本社 2008年
橋本慎司「室町絵画と朝鮮王朝の絵画」、石附啓子「朝鮮絵画史研究文献表」
松下隆章・崔淳雨 李朝の水墨画 水墨美術大系別巻2 講談社 1977年
姜健栄 李朝の美 仏画と梵鐘 明石書店 2001年
李朝の民画 上下 講談社 1982年
[工具書]
〇呉世昌 槿域書画徴 啓明倶楽部 1917年 web版
(復刻:呉世昌 朝鮮書画人物事典 国書刊行会 1992年)
李英介 朝鮮古書画総覧 思文閣 1971年
한문영(ハンムンニョン) 韓国書画家人名事典 汎友社 2000年
〇韓国歴代書画家事典 上下全2巻 国立文化財研究所 2011年
参考サイト
韓国国立中央博物館(Kr,Japanese,English) 収蔵品検索(Japanese)
三星美術館“Leeum”(Kr,English)
湖巖美術館(Kr,English)
澗松美術館 収蔵品
ソウルの朝鮮王朝宮殿、王陵 公式サイト 昌徳宮(Kr,English)
大阪市立東洋陶磁美術館 旧安宅コレクションを中心に中国、朝鮮、日本の陶磁器の精髄を集める
大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品検索
旧ページ:韓国陶磁 高麗時代 韓国陶磁 朝鮮時代
日本民芸館 柳宗悦の愛した李朝工芸
韓国仏像紀行
SeoulNAVI ソウルを中心とした観光案内 姉妹サイトに釜山・慶州中心のPusanNAVI 台北を中心のTaipeiNAVI がありいずれも便利
安東仮面祝祭 河回村の仮面劇 仮面一覧
韓国観光公社 公式サイト
韓日翻訳サイト
DeepL翻訳サービス 多言語対応翻訳
Google翻訳サービス 多言語対応翻訳
関連美術展
福岡市美術館「朝鮮王朝の絵画-山水・人物・花鳥」
2023年9月13日(水)〜10月22日(日) 15C半《倣郭煕秋景山水図》「文清」印など44件
九州国立博物館「うるわしき祈りの美-高麗・朝鮮時代の仏教美術」
2023年9月5日(火)〜10月15日(日) 鏡神社蔵《楊柳観音像》など高麗仏画20件を含む49件 youtube
2023年10月8,9日国際シンポジウム「半島由来文物を考える―高麗・朝鮮前期絵画と東アジア―」@福岡市美術館
泉屋博古館、根津美術館 特別展「高麗仏画−香りたつ装飾美」
泉屋博古館京都 2016年11月3日(木祝)〜12月4日(日)
根津美術館 2017年3月4日(土)〜3月31日(金)
◎徐九方1323《楊柳観音像》全面修理完成記念として高麗仏画38点と経典などを2会場と前・後期の期間を分けて展示
大和文華館 朝鮮の絵画と工芸 2016年
高麗美術館 特別企画展T「花卉草蟲(かき そうちゅう)―花と虫で綴る朝鮮美術展」
2011年7月16日(土)〜8月28日(日) 図録
韓国国立中央博物館 高麗仏画大展 700年ぶりの邂逅
2010年10月12日(火)〜11月21日(日)
世界に約160点しかないといわれる高麗仏画61点を集めた最大規模の展示
日本では東京、奈良、九州の各国立博物館、根津美術館、MOA美術館、知恩院、浄教寺、談山神社、浅草寺、大高寺などから27点、アメリカのメトロポリタン美術館、ボストン美術館、フランスのギメ美術館、ドイツのベルリン東アジア美術館、ケルン東アジア美術館などから15点、韓国国内ではサムスン美術館Leeumなどから19点と、比較のために中国南宋元と日本鎌倉時代の仏画20点、高麗仏画の伝統を受け継いだ朝鮮前期仏画5点、高麗時代の仏像や工芸品22点、合計108点の展示
The Metropolitan Museum of Art Art of the Korean Renaissance, 1400-1600
March 17, 2009-June 21, 2009
栃木県立美術館 朝鮮王朝の絵画と日本−宗達、大雅、若冲も学んだ隣国の美
2008年11月2日(日)-12月14日(日)
朝鮮時代の安堅、鄭敾、金正喜、申師任堂、李巖、「三園」金弘道、申潤福、張承業らの絵画、仏画、民画や朝鮮通信使関係資料。
また室町時代の絵画、宗達、池大雅、伊藤若冲などの近世絵画もあわせ約200点の展示(期間中展示替複数回)
次の美術館を巡回
2009年2月17日-3月29日 静岡県立美術館
2009年4月17日-5月24日 仙台市博物館
2009年6月5日-7月12日 岡山県立美術館
大和文華館 特別展 崇高なる山水−中国・朝鮮、李郭系山水画の系譜−
前期:10月11日(土)〜26日(日) 後期:10月28日(火)〜11月16日(日)
清代にいたるまでの中国山水の名品と、特にその影響を強く受けた朝鮮山水を展示。東アジア山水の主流であった李郭派山水の日本初の展観
朝鮮王朝の絵画と日本 2008年
国際交流基金フォーラム 高句麗壁画古墳展 2005年8月13日-9月4日 2004年世界遺産に登録された高句麗壁画古墳を写真や模写で紹介 500円
日本民芸館 名品展東洋編 2002年 -6月30日 日本、韓国、中国の陶磁器絵画など 1000円
東京国立博物館 韓国の名宝 2002年6月11日-7月28日 日韓文化交流特別展 -1300円
徳川美術館 高麗朝鮮 王朝の美 2002年5月25日-7月14日 ◎南宋陳容龍図なども展示 -1200円
大和文華館 李朝の絵画 隣国の明澄な美の世界 1996年
湖巖美術館 朝鮮前期 國寳展 1996年
メディア
韓国映画 林権澤(イム・グォンテク)監督2002年《酔画仙》119分 2004年12月岩波ホール
“酔画仙”張承業チャン・スンオプ(チェ・ミンシク)の生涯を映画化
NHK3 韓国美術の精華 1.陶磁器2002年6月12日 2.絵画6月13日10p.m