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 台北信息

4月に行けなかった台北故宮の宋代文物の展示、
鴻禧美術館の「百琴展」を見に、
数日、台北に行ってきました。

台北信息 台湾彩泥人形

6月 9日(金)曇  台北のドミトリー

8時ころリムジンバス110元で台北駅に着いて、幸い雨はふっていないので、泊まるところを探しはじめました。『地球の歩き方』に出ている安いゲストハウスを何個所かあたってみましたが、地図(去年のデータ)にはあっても現場はなくなっていたり、日本人ようこそのような感じで嫌なので、結局TaipeiHostelという美院の留学生楼をもっと汚くしたような、10人部屋のドミトリーに泊まりました。1泊220元です。白人やイスラムやインド(インドネシアか)っぽい人たちのみ泊まっています。
台湾元の換算率は、4元弱(飛行場の両替では30000円3800元 @3.62円)です。頭で計算するときは4倍にしています。


6月10日(土)雨  台北は日本ブーム

今日は9時すぎに故宮博物院に行きました。行きは途中の士林までアメリカンスタイルの地下鉄が完成していてかなり便利です。台北はかなり久しぶりですが、地下鉄ができたことで以前とはかなりイメージが違います。台北の人も、花束なんかをもっている人もあちこちで見かけ、こざっぱりした感じです(あとで聞くと卒業式シーズンだそうです)。
故宮の宋代文物の展示は、まあまあです。これはあらかじめ聞いていたことですので、絵画よりむしろ書や線装本(行く前に日本で見た天理のコレクションと比べ、宋本が当たり前においてあるのがすごい)や汝窯の陶磁器が7点も並んでいるのが、印象に残りました。

 汝窯青瓷奉華紙槌瓶
   青瓷奉華[石世木]
   青瓷花式温碗
   青瓷楕円小洗
   青瓷盤
   青瓷水仙盆(完璧さ故に清時代の倣制という説も聞きましたが落着いたようです)
   青瓷膽瓶

お昼は、今日が都合がよいというので、Kさんと国賓飯店でヤムチャを食べました。それから2時に鴻禧美術館の「百琴展」へ行き、そこで国立芸術学院の李鳳先生(Kさんの古琴の先生)からご自分の2枚組みのCD『嘯月琴韻』をいただきました。西安の琴の制作家・李明忠の講演があったので聞きましたが、2時間近く長い割にはそれほどおもしろいものではありません。もちろん聞き取りが今一の点もありますが。展示はさすがに見ごたえのあるものでした。
5時に皆と別れ、今日泊まる所を確保しに行きました。台北駅から10分ほどの込み入った所にある城美飯店という古い小さなホテルですが、受付けの人が感じがよく、部屋も昨日とは雲泥の差です。1泊朝食付990元。

城美大飯店
台北市漢口街1段88号
電話:02-23147305〜9
fax:02-23146328
email:panama@ms22.hinet.net

ホテルの近くで高點網路珈琲店というインターネットカフェを見つけたました。かなり高速です。1時間100元プラス飲物代100元程度です。
日本のポップスやファッションが流行中です(といってもまだガングロは見かけませんが)。このカフェの中も日本の曲が流れています。夕食は、さっき豚骨ラーメン120元を食べました。これも流行だそうで、お目当ての排骨麺屋が、やはり消滅していたり時間が遅く閉店だったりしたので入ってみました。味はあらかじめ聞いていたとおり、北京の面愛面を塩味を薄くして、面を少しおいしくした程度です。


6月11日(日)雨  鴻禧美術館の百琴展

代えたホテルはなかなかよさそうです。客は台湾青年が多く(しかしラブホテルではない)清潔な感じです。今日は窓のない部屋から、少し高くなりますが窓側の部屋1260元に代えてもらいました。
朝、店が開くまでまだ時間があり、昨日と別の網際共和国というインターネットカフェを見つけたので入ってみました。ここの場合はカフェというより地下1階にあるだだっ広いゲームセンターのような感じ。24時間営業、1時間90元プラスアルファです。

鴻祺美術館内会場 メールを出した後、外に出ると雨が降り出していました。
近場のコンピューターショップや、T-zoneに寄りましたが、思ったものがありません。
それから前日と同じく鴻禧美術館に行きました。2時から昨日の李明忠と黄樹志というカナダ在住の香港の琴愛好家のお話(絹弦と鋼弦について)と演奏ということで、席に座りましたら、またお話が長く旅の者には花時間の感じでした。李明忠さんの緊張してつかえながら鋼弦で弾く「憶故人」が印象に残りました。
閉館の5時に出て、鼎泰豊に行きました。あいかわらずおいしいけれど小龍包8個170元、蝦仁ワンタン130元は強気な値段です。
長時間外を歩くと、靴に水はしみこむは、日本の100円ショップで買った傘は水がもるはで、疲れたので早めに寝ました。


6月12日(月)雨  故宮と電蚊拍

今日も雨が降り続いています。着いた日に降らなくてよかった。雨の中、荷物をもって知らないところを移動するのは悲惨ですから。

つたの落ちる樹 >台湾は日本と物価は同じくらい?
気持ち安いと思います。

>台湾の気温はどうですか?やはり暑いのでしょうか?
やはり蒸し暑いです。雨が降り少しやわらぎましたが、こんどは湿気がすごくなります。

>この前の地震の影響はありませんか?ビルが沢山倒れたようでしたが。
台北はそれほど大きな被害はありませんでした。しかし昨日夜2時頃地震があり台北は震度3、地方の震源地近くでは死者2名がでたそうです。

電蚊拍 メールを出した後、故宮に行き4時間ほど見た後、鴻禧美術館に行ったら月曜休館でしたので、そこから歩いて台北の秋葉原のような(しかし規模はずっと小さい)光華市場に行きました。香港で出ている「漢語大詞典」のソフトがあればと思い、かなり徹底して聞いたのですがないです。
代りに「電蚊拍」という、バドミントンのラケットそっくりの形をした蚊取器150元、オリジナル第1号というのを買いました。これは飛んでいる蚊が、吸込まれるようにしてラケットの金網に流れる電流に触れ、一瞬花火のように小さな命の火を灯して燃え落ちるという、ちょっと衝撃的なすぐれものなので、台北のお土産によいと思っていたものです。
光華市場の外にある華彩軟体というコンピューターショップのチェーン店(ホテルの近くにも台北站前店があるが、こちらのほうが品ぞろえがありいくらか安い)で、故宮絵画のソフト、二南堂法帖、二南堂篆刻(書と明清篆刻のデータベース的ソフト)、「彩陶人偶」(台湾の廟の装飾に使われている泥人形の写真(このページの冒頭の写真)を集めた素材集、日本に戻ってレシートをあらためてみるとレジの人が打ち忘れてタダになっていた、内緒!)など素材集的なものを買いました。
いったんホテルに戻って荷物を置き、吉野屋で東坡丼105元というのを食べました。ほんとうは肥前屋というところへ鰻を食べに行こうと思っていたのですが、すでに8時をすぎその店に行くにはおそかったっためです。
一般に台北の店は開くのが遅く(11時のところもある)閉まるのも遅いです(9時か10時すぎ)。
それから本屋などをのぞきながら、またこの24時間無休のインターネットカフェに来ました。
すでに靴の先は水が入ってグチョグチョな感じです。
今回の旅行は地下鉄のポイントになっている台北駅の近くに泊り、地下鉄をフルに利用できだいぶ助かりました。もし地下鉄がなかったらさらにびしょびしょになり、タクシー代もかさんでいたでしょう。
⋯⋯
このメールを書き終えて出そうと思ったら、ホットメールのサイトから暫く待ってくれという表示のままメールを出せなくなりました。おかげで1時間延長して座っています。ちょうど今は混んでいる時間なのか。こういうところは自分のパソコンがない場合、不便です。


6月13日(火)雨  台北、東京は終日,雨

夏の富士山 台北は今日も雨。10時すぎにチェックアウトをし、台北駅東站からリムジンバスで飛行場へ。雲の切れ間から夏の富士を垣間見て、5時に成田、乗り次がスムーズだったので8時すぎには家に着きました。ここでもしっかり雨が降ってぐっと肌寒くなっています。 台北行にかかった費用


【台北のインターネットカフェ】
高點網路珈琲店
台北市開封街一段9號
10〜23時 1時間100元+飲物代100元程度

網際共和国
台北市開封街一段2號B1
24時間無休 1時間90元+飲物代(注文しなくてもよい)

華彩軟体SOFTCHINA光華店
台北市八徳路一段48號
24時間無休 1時間50元+飲物代
(チェーン店なので他に台北站前店、NOVA店など数カ所ある)

網路王国
台北市忠孝東路四段120號2F
24時間無休 1時間(+飲物代)160元





  北京信息   2000.6.18更新

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