東京古琴研究会 主催

古琴文化サロン

Salon culturel de musique ancienne chinoise

演奏・思想・美術・文献を横断して
古琴を読み解き 議論を共にする場
お茶と音楽と、そして少しのお酒と


開催趣旨

古琴(七弦琴)は、単なる楽器ではありません。数千年の時間を超えて伝わるその弦の響きには、詩人の言葉、思想家の問い、画家の視線が積み重なっています。それはひとつの楽器であると同時に、中国古典文化そのものの結晶、日本を含めた東アジアに及ぶ精神文化の精髄が集っています。

「演奏・思想・美術・文献を横断して古琴を読み解きつつ、議論を共有できる場」

古琴文化サロンは、その豊かな歴史と世界に、複数の専門的な視点から向き合うための集まりです。演奏者、琴学研究家、美術史家、音楽学者、文学研究家——異なる場所に立つ者が会し、ひとつのテーマを多角的に掘り下げます。

レッスンの場ではありません。演奏会でもありません。学術的な発表会でもない。飲み物を片手に、専門の垣根を気にせず問いを立て、発見を声に出す——そんな、学際的でありながら気軽に集える研究サロンです。


第2回

SESSION 02

打譜とは何か

日時 2026年8月16日(日) 18:30〜21:30 会場 千駄ヶ谷コミュニティセンター2階 サークルルーム1
施設案内 →
会費 1000円 (会場にて受付時にお支払い頂きます) 設備など WiFiあり 飲食可
各自で飲料水のご用意をおねがいします
(第1回のような主催者側からの飲み物のご提供はございません)

テーマについて

第2回は〈打譜とは何か〉です。
これは第1回の《酒狂》の打譜を受け、〈打譜〉についてもう少し考えてみましょう、という流れです。
琴譜の減字譜にはリズムの指示がないため、リズムを与えて、つまり〈打譜〉して演奏します。そこで生じる様々な問題点を、まず基本を確認しつつ、話し合い共有し理解を深めていこう、ということが今回の趣旨です。
初心者の方にとっても、打譜を知ることは、古琴の深く豊かな世界を知る上での入口となっていくことでしょう。

 ★★ あなたも琴曲《富士》を〈打譜〉してみませんか ★★ 
参加者の方から打譜を募集します。
以下のリンクから琴曲《富士》の減字譜琴譜(『東皐琴譜』正本から)をダウンロードし、打譜を試みてください。
(この小曲は、百人一首の有名な和歌
「田子の浦ゆうち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける」の歌詞が付く琴歌ですので。可能な方は歌えるように打譜してみてください)
当日、セッション2のスタディケースBにて実際に演奏してみます。
 →ダウンロード:《富士》減字譜
会は、およそ次のような順序で進行予定です(暫定)。
座学セッション1
①はじめに
中国音楽、西洋音楽、世界音楽から見た打譜(仮題)
②「打譜」とは何か? 資料テキスト 成公亮打譜って何?
③実例提示
東皐琴譜「和歌四首」を例に、打譜の思考過程を解説
  【休息と交流】
音出しセッション2(演奏)
④スタディケース
A. 「和歌四首」を例に打譜初心者の作例実演から、打譜時の注意点などを探る。
B. 参加者が打譜した《富士》の実演
⑤大曲打譜例の実演

当日の流れ(目安)

18:30 開会・導入(テーマ共有) 18:45 座学セッション:発表+クロストーク 19:45 休憩(飲食・楽器準備) 20:00 音出しセッション:実演・弾き比べ・ディスカッション 21:10 まとめ・次回予告・閉会 終了後アンケート QRコードQRコード

第1回

SESSION 01

《酒狂》の打譜と阮籍の絶望について

日時 2026年7月19日(日) 18:30〜21:30 会場 千駄ヶ谷コミュニティセンター2階 サークルルーム2
施設案内 →
会費 1000円 (会場にて受付時にお支払い頂きます) 設備 WiFi・プロジェクター完備、飲食可

テーマについて

《酒狂》は、六朝の阮籍の逸話に由来する古琴の名曲のひとつです。「打譜」とは、文字で記された古い楽譜(減字譜)を実際の演奏へと復元する作業のこと——いわば、音楽の考古学です。

この一曲を取り上げることで、文献に記された記号をいかに解釈するか、時代によって奏法はどう変わってきたか、そしてそこに宿る美学とはいかなるものか、阮籍の絶望とはいかに関わるか、など、問いが自然に浮かび上がります。第1回は、こうした様々な問いを糸口に、各専門家が異なる角度から語り合い、実際に音を出して考えて行きます。

第1回の様子

第1回酒狂
開会・導入  (秋月さんによる会の主旨などの説明がありました)
座学セッション  (河田さんによる「《酒狂》の打譜と阮籍の絶望について」の発表)+クロストーク(王明君さんの中国音楽学からの貴重なコメント)
休憩  (たくさん差し入れを頂きました ありがとうございました😊)
音出しセッション  (絹弦の古琴を用い、張馳さんによる各大家《酒狂》打譜の弾き比べ
スロー《酒狂》リンク 秋月さんによるスロー《酒狂》を山中で弾くイメージの実演など)
まとめ (王明君さんの笛子《三五七》演奏の余韻で閉会となりました)

第1回参加者の感想

#
古琴を学んで、まさかこんな素敵な時間を迎えられるとは思いもせず…
おかげで、人生の彩りが新たに加わりました💕
ありがとうございます😊
##
素晴らしい体験をさせていただき ありがとうございました。一つの曲を色々な方向から深めていく面白さを知ることができました。
最後には王明君先生の演奏を体感して、すっかりファンになりました(happy)
いつも 惜しみなく 古琴に関する様々な情報をシェアしてくださり ありがとうございます。また 参加できる日を楽しみにしています(お辞儀)

コアメンバー

四人の専門家が、学際的な議論の核を担います。音楽と文学と美術と哲学——異なる専門を持つ者が集まることで、ひとつの問いが思わぬ深さを見せます。

A
琴学、古琴演奏
美術史       プロフィル
B
音楽学
管楽器・音楽理論  プロフィル
C
中国文学
琴歌・会場担当
D
若手研究者、古琴演奏
古琴美学・思想

参加者を募集しています

このサロンは、専門家だけの閉じた場ではありません。古琴に興味を持つすべての方に開かれています。肩書きよりも、問いを持つことが大切です。

こんな方に来てほしいと思っています:

古琴を習いはじめたばかりの方 古琴を長く続けている演奏者 中国音楽・東洋音楽に関心のある方 東洋思想・哲学に興味のある方 音楽学・民族音楽学の研究者 中国文学・漢詩に親しんでいる方 美術史・書画に関わっている方 その他

一般参加者は第2回10名程度を予定しています。
第2回お申し込みは下記グーグルフォームからお願いいたします:
  古琴文化サロン 第2回参加者募集フォーム


これから

古琴文化サロンは、月に一度のペースを予定します。テーマは毎回変わりますが、誰もが気軽に議論できる学際的な集まりです。ご興味のある方は、今後もお気軽にご参加ください

第3回 詳細まもなく公開
日時:2026年9月26日(土)18:30~19:30
場所:千駄ヶ谷コミュニティセンター サークルルーム2

第4回以降の開催について
頻度:月1回程度
曜日:なるべく土日を予定
場所:千駄ヶ谷コミュニティセンター(サークルルーム)
以降のテーマ:
さまざまな琴曲研究、絵画に描かれた古琴、美術史と中国音楽、
中国音楽における古琴、なぜ文人の楽器なのか。中国音楽の歴史、
中国語の特徴と中国音楽の特徴、琴歌と琴独奏曲の発展の変遷、
日本の琴の歴史、日本の琴譜(東皋琴譜、玉堂琴譜)和製琴歌について、
琴歌の歌い方、などなど豊富なテーマをご用意しています。
※詳細は順次このページでご案内します
会場は飲食可です(持ち込み歓迎)
今後、各回の記録・写真をこのページに掲載していきます